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神奈川臨海鉄道 本牧線 塩とコンテナで大健闘 〈'99-'01年調査〉 ![]() 【横浜本牧駅を出る塩列車】 |
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昼夜を問わずにぎやかな中華街そして山下公園。そこからわずか数キロ南に神奈川臨海鉄道の飛び地、本牧線がある。本牧線は昭和44年に完成、大型海上コンテナを中心にさかんな営業を続け、現在かなりんのドル箱的な存在となっている。かなりんの有人駅は全部で3つしか存在しないが、そのうち2駅がここ本牧線に配備されるなど単なる飛び地で片付けられない存在でもある。決してはかない路線ではないが、横浜本牧より本牧埠頭や国際埠頭に延びる支線だけは運行頻度が低く、あえて着目することにした。 |
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![]() こちらの路線は神奈川臨海鉄道所有ではなく国際埠頭(株)の専用線。1時20分、横浜本牧駅の鉄道門から交通量の多い道路をななめに横断。安全のため作業員が交通整理を行なう。'99年ころは10時の運行であったがあくる年にはこの時間になっていた。 |
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![]() 通り沿いにレールは延びてゆく。三菱重工正門前の踏切にはご丁寧にも列車通過時刻が表示されている。しかし実際この時刻に列車が来ることはないので鵜呑みにしてはならない。背景に横浜ベイブリッジと横浜本牧駅のビルが見える。 |
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![]() 三菱重工造船所の巨大なクレーン群と大型船舶をバックに機関車は進んで行く。いかにも臨港地区らしい光景である。この近辺には、トラックすらひょいと持ち上げてしまいそうな特大フォークリフトが路上走行しておりちょっと怖い。 |
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![]() 完成直後の南本牧大橋をくぐる。むこうの埋立地・南本牧埠頭はまだ何もなく、車の往来もまばら。将来どんな街に成長するのか楽しみである。 |
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![]() 柵のないレールを進み国際埠頭到着。右側は海である。 |
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![]() 工場では塩らしきものがそのまま野積みされている。機関車はその塩の積まれた貨車を引き、再び出発する。安全のため守衛が交通整理を行なう。 |
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![]() 海と工場を背景に機関車は進む。晴れた日には、堤防の上に釣り人や日焼けをする若者たちが見られる。 |
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![]() 塩列車はここで一旦休憩、根岸へと運ばれてゆく。 |
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![]() さて今度は本牧埠頭への路線である。本線なのであろうが雰囲気的には支線のようである。1日2回、11時と3時半には運行されているようだ。コンテナ満載の列車が到着、一旦停車で踏切信号を赤に変えて横断する。 |
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![]() 再び折り返しC突堤本牧埠頭を出発。ご覧の通り道路は大型トラックばかりである。これをせき止めて列車が通過してゆく。かつて写真奥にもこれと並行した貨物線が走っていたようだが痕跡らしきものは見当たらない。 |
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![]() 大型トラックが思わぬ足止めで面食らっているようにも見える。 |
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![]() 横浜本牧駅には今は使われていない赤のディーゼル機関車が留置されている。しかしその後ろのガレージの中、なんと蒸気機関車が眠っているのを発見!いつの時代の遺物であろう。本当にかなりんで走っていたのか。なぜ処分されないのか。正直言って私は他でSLを見たことがないのだが…。 〈たれこみ情報〉 |
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【あとがき】 |
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運行本数こそ少ないものの、塩列車も貨車の数は多く廃止の心配はなさそうである。しかし道路拡張によるモータリゼーション化の波が貨物線を衰退させていった例は多く、現在本牧線の上にはこれにふたをするかのような首都高速が完成、トラック輸送には有利な条件が整いつつある。厳しいご時世かもしれないがトラックに負けずがんばってもらいたいものである。 *国際埠頭専用線は2005年7月をもちまして廃止されたようです。訪問の際はご注意ください。 |