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神奈川臨海鉄道 水江線 用もないのにやって来る謎の列車 〈'99年調査〉 【水江町駅に姿を現した機関車】 |
水江線は塩浜より水江町に至る分岐のない単純な貨物線である。しかしやや古い地図を見るとこの先にも路線の延長が存在したり、途中の東亜石油にも分岐していたり、さらには浜川崎より日本鋼管に至る別路線まで運行していたりと、かなりにぎやかな場所だったようだ。今となっては工場内に進入する分岐も消滅、コンテナを積む場所などもなく、とうに役目を終えた廃止路線、そう思われたが... |
近郊の地図(川崎市川崎区) |
私はいままで何もない状態の水江線しか知らなかった。枝葉をもがれ死んだ幹、二度と列車の来ない廃線区間、そう思い込んでいた。…しかし、ある日私は眉をひそめることとなる。レールのさびがわずかにこすれているのである。 ばかな… 一体何を運ぶというのか? 液体も固体も積み降ろしできる場所などないはずだが… それから数日後、なんと線路上に貨車が停められているのを発見。…そうだ、やはり廃線などではなかったのだ。何としても撮影しなければならない。しかしそうはいうものの貨車の構成は 車掌車+無蓋車+無蓋車(※)+車掌車 などという無謀なもの。ますますわけがわからなくなってきた。 その後時刻をずらし張込みを継続、ある朝9時半、ついにすべての謎を解く機関車が現れた! (※)むがいしゃ・砂利などを積む屋根のない貨車 |
【あとがき】 |
運行頻度は多くて1日2回か?謎の多い水江線であるがおそらくこれは練習線なのであろう。そのように推理する。意味のない路線に意味のない貨車、そして積荷はカラッポなのだから。しかしこのご時世この業界でそれほど臨鉄にニューフェイスがいるのだろうか。もしそうなら彼らが巣立ってしまえば当分休止線になるのだろうか。ますます謎である。 〈たれこみ情報〉 |